PARIS レポートNo.3
2002.10/フランス
レポーター/
平田美智子
このアトリエで描かれた作品が11/28〜の展覧会で紹介されるんだ!
< ガントナー/アトリエ訪問 > P.1/2
  −ガントナー「雪」展にあたって−
  秋の終わり、すでに冬の到来を感じるフランスの上サオーヌ地方にアトリエを構えるガントナー氏を訪ねた。

  今春、ガントナー氏の来日時に約束をした、11月に開催される「雪」展のための作品選定が主な渡航目的である。300ヘクタールもある広い庭に囲まれたガントナー氏のお宅に私たちが乗ったタクシーが到着するなり、氏が駆けつけて歓迎の挨拶と温かい笑顔。日本から移築したモミジががんばって赤い葉を覗かせてくれている。ガントナーご夫妻と近況を語り合い、そしてここ半年の間に当展用にしたためてくれた作品群を一点一点額に入れながら拝見する。
どれも素晴らしい作品だ。

  氏のエネルギーの源泉はいったい何なのか。肉体の衰えとは逆に、ガントナー氏の創作精神はどんどん研ぎ澄まされ、更なる高みへと上がっていく。ガントナー氏の描く 「雪」は素晴らしく美しい。
雪深いフランスの上サオーヌ地方に生まれ、育ったガントナー氏だからこそ表現できる「雪」がここにある。昔の日本人は四季にとても敏感であった。四季折々に絵を掛け変える習慣。これは私たち日本人が持ち合わせた最高の美学ではなかろうか。私は思春期を常夏のブラジルで過ごしたこともあり、日本人が当たり前のように受けとめている春夏秋冬を神が与えてくれた宝物のように感じることがある。

  ガントナー氏の風景画には私たちがどこかに置き忘れた「雪月花」を愛でる心、そして自然から学ぶ死生観をも感じ取ることができる。
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もっと詳しくガントナー↓

●ガントナー略歴
●ガントナー作品紹介
●ガントナー「雪」展
●ガントナー氏のアトリエ

アトリエを覗くと通常作家の人となりが伺える。アトリエは整理整頓され、絵具がパレット上で忠実に列を配する。すべてに無駄がない。



●ガントナーご夫妻と
(お庭にて)

前回お会いした際、「今度はいっしょに旅行にいきましょう。」とお誘いを受けた。私は社交辞令だとばかり思っていたが、事前に手配して頂き、アルザス地方に一泊旅行に出かけた。↓
                             


アルザス地方はご両親の出身地でもあり、ガントナーの描く世界が広がっている。
★パリレポート表題