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篠田桃紅(しのだ とうこう)
 
   
 

略歴

  1913年旧満州・大連に生まれる。幼少から家庭で書の手ほどきを受け、次いで下野雪堂氏に師事する。戦後、本格的に創作活動を再開し、既成の書の形にとらわれない墨による新たな形を描き出し、独自の抽象芸術へと移行。1956年単身ニューヨークに渡り、創作活動に励む。全米をはじめとしてヨーロッパ各地で個展を開催。国際的に高い評価を受ける。帰国後も、レリーフや壁画などの建築物に関わる大作を手掛ける一方、版画や題字、随筆など多岐に渡って活動(サンカイビの店舗ウィンドウのロゴも篠田による文字)。 今日に至るまで、国内外で開かれた展覧会は数えきれない。 代表作は世界各地の美術館等に収蔵されている。昨年には、『Newsweek』10/26号の特集「世界が尊敬する日本人100」に選出された。

   

 
   
年 譜
   
 
年齢
経 歴  
 
1913     
3月28日、満州、大連に誕生。父親は東亜煙草株式会社の大連支店長。
  1914      1 父の転勤で東京に移る。
  1919      6 父の手解きによる書初めで、初めて筆と墨に触れる。
  1929      16 女学校の師である下野雪堂に書の個人指導を受け始める。
  1935      22 書を教え始める。
  1936      23 初めての書の個展。鳩居堂、銀座。
  1947      34 文字を書く作品以外に、書の枠を出た水墨による「抽象絵画」を描き始める。
  1955      42 ピエール・アレシンスキー来日。
映画〈日本の書〉の撮影の為、桃紅の製作現場を取材(1956年完成)
  1956      43 9月24日、渡米。ニューヨークに滞在。
岡田謙三氏夫妻、現地のアーティスト、画商らと交流。
58年までニューヨークを拠点に全米およびヨーロッパで個展を開催。
  1958      45 帰国。
  1960      47 この頃よりリトグラフ制作を始める。
  1961      48 第6回サンパウロ・ビエンナーレに招待出品。
  1974      61 東京芝の増上寺大本堂、ロビーの為に壁画を、道場の為に襖絵を制作。
  1977      64 ワシントン中米日本大使公邸の為に壁画を制作。
  1979      66 随筆集『墨いろ』、第27回エッセイスト・クラブ賞受賞。
  1992      79 回顧展「篠田桃紅 時のかたち」(岐阜県美術館)
  1993      80 御所、御食堂のために絵画を制作。
  1996      83 98年までシンガポール、東京、岐阜、ロンドン等各地で個展を開催。
  1999      86 ルクセンブルグ大公妃殿下のご訪問を受ける。
「東京文化会館」名称ロゴを制作。
  2002      89 『桃紅えほん』(世界文化社)刊行。
  2003      90 個展「篠田桃紅 朱よ」(原美術館、東京)皇后陛下行啓。
  2005      92 京都の迎賓館の為に絵画を制作。
東京のコンラッド・ホテルの為に絵画制作。
アートスペース・サンカイビで個展。
  2006      93 岐阜県美術館 関市立篠田桃紅美術空間 鍋屋バイテック会社ギャラリー共同企画 篠田桃紅芸術月間2006開催。
6月、アートスペース・サンカイビで個展。
  2007      94 日本橋三越本店、東京で個展。
アートスペース・サンカイビで個展。
  2008      95 フォーシーズンズホテル椿山荘 東京内 三越アートスペース、東京で個展。
  2009      96 6月、ギャラリー サンカイビで個展。
個展(ローマ日本文化会館、ローマ)
  2010      97 個展(致道博物館創立60周年記念特別展、山形)
  2012      99 巡回展三越 日本橋本店、仙台、広島、松山、銀座(皇后陛下行啓) 伊勢丹新宿店
  2013     100 個展 伊勢丹新宿店、篠田桃紅美術空間、岐阜現代美術館、岐阜県美術館、菊池寛実記念 智美術館
  2014     101 個展 伊勢丹新宿店、銀座三越、松山三越、福岡岩田屋三越
  2015     102 個展 伊勢丹新宿店、ギャラリーサンカイビ(皇后陛下行啓)、銀座三越、松山三越、福岡岩田屋三越
  2016     103 個展 伊勢丹新宿店
 
    主要コレクション・壁画など

関市立篠田桃紅美術空間(岐阜県:常設)
オルブライト・ノックス美術館(ニューヨーク)
岐阜県美術館
グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)
国立博物館東洋美術館(ベルリン)
シンシナティ美術館
大英博物館(ロンドン)
東京国立近代美術館
富山県立近代美術館
ハーグ市立美術館
ブルックリン美術館
モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター
皇居(東京)
駐仏日本大使館(フランス)
駐米日本大使公邸(ワシントン)
日本文化館(ローマ)
京都迎賓館
国立屋内競技場(東京)
コンラッド東京
増上寺(東京)
愛知万国博覧会イタリア館題字 他多数

   
  著書

「墨いろ」(日本エッセイストクラブ賞受賞)・「朱泥抄」・「その日の墨」・「おもいのほかの」・「きのうのゆくえ」・「墨を読む」・「桃紅―私というひとり」・「桃紅えほん」・「桃紅百年」・「百歳の力」・「一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い」・「一〇三歳、ひとりで生きる作法」・「人生は一本の線」