墨SUMI-かたち・いろ
片山雅史・樋口健彦
墨を使って独自の幽玄なる世界を創り上げる

2018年12月12日(水)~17日(月)

「皮膜2001」顔料・アクリル・画布 2001年 194.5×194.5cm

「皮膜2001」顔料・アクリル・画布 2001年 194.5×194.5cm

 
「七遊魚図」紙に墨 2010年 73×57.5cm
 

「七遊魚図」紙に墨 2010年 73×57.5cm

 
「草雪花」 紙に墨 2010年 53×43.5cm
「草雪花」 紙に墨 2010年 53×43.5cm

MASAHITO KATAYAMA 片山雅史

1955年東京に生まれ京都で育つ。1984年京都市立芸術大学大学院を修了後、A.C.C.の招聘により渡米、ニューヨークに滞在。1995年文化庁派遣芸術家在外研修員として、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジに在籍。コレクションは福岡市美術館、原美術館、成都現代美術館、インディアナポリス美術館、ホノルル美術館、パレスホテル東京、ドイツ銀行フランクフルト支店、フェアモント・ジャカルタなど。

 
片山雅史氏
 

篠田桃紅氏へのオマージュとして、墨による新たなる表現を追求し、独自の幽玄なる世界を創り上げてきた、今最注目の二人のアーティストを紹介いたします。

片山雅史氏は、向日葵の花芯など幾何学的秩序で構成された「螺旋」や半透明の重層的な「皮膜」をテーマに、遥か銀河の巨視的世界から貝殻などの極小世界まで、自然が内包する生命の律動を、墨や鉱物顔料を何層にも重ね描いています。そこには視覚以外の知覚を呼び覚まし「生死一如」のごとく、ものの本質を私たちに問いかけます。

一方、樋口健彦氏は、高温で焼締められた陶が冷めきる前に墨を浸透させ、ガスバーナーで丹念に焦がし仕上げていきます。その「漆黒」は限りなく光を吸収し「陰」にちかづき、そこに佇む「気配」となります。さまざまな都市空間で、重力にも似た「おもし」のように、すべてが見え過ぎる現代社会にあって、一旦、私たちをやさしい闇へと引き入れる、そんなニュアンスを放っています。

多様な表情を見せる墨の「かたち・いろ」を、独自の視点で切り取り表現する、福岡ゆかりの二人のアーティストの作品を、是非ともご高覧下さい。

 
樋口健彦氏
 

TAKEHIKO HIGUCHI 樋口健彦

1966年福岡県生まれ。1990年大阪芸術大学芸術学部工芸科陶芸コース卒業。1992年多摩美術大学絵画科陶芸専攻研究生修了。1993年「Artists in Residence Program 」TAMAらいふ21協会(東京)。1999年Asian Artists Fellowshipで渡米しVermont Studio Center(アメリカ)に在籍。コレクションはアルゼンチン近代美術館、平塚市美術館、東京都町田市立博物館、福岡済生会病院、JALシティホテル宮崎など。

「奥行きのある円」 陶、金粉、金箔 2013年 42×42×40cm

「奥行きのある円」

陶、金粉、金箔 2013年 42×42×40cm

 
「Untitled」 陶、墨、モルタル 2006年 11×78×38cm

「Untitled」|
陶、墨、モルタル 2006年 11×78×38cm

「Real Number1998」陶、墨 1996年 49×161×81cm
「Real Number1998」陶、墨 1996年 49×161×81cm

お問合せ:ギャラリーサンカイビ 平田・高島

〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-22-5
Tel:03-5649-3710
mail:info@sankaibi.com

http://www.sankaibi.com