荒井恵子展-墨 Zone 境界領域
開催期間:2025年12月03日~ 2025年12月09日開催場所:伊勢丹新宿店 本館 6階 アートギャラリー
平面の2次元作品からインスタレーションの3次元作品まで、自由自在に墨と和紙を操り、新たなる表現を果敢に追求する墨SUMIのアーティスト、荒井恵子。
100種類の墨を使った「日々刻々」、人と人との関係を見えない糸に擬えて制作した「心跡-こころあと」、白と黒をグラデーションで表現した「白と黒の間」。そして本展覧会では、墨の動きで時間を画面に刻み込んだ「Zone(境界領域)」と宇宙の源をテーマにした「Beyond the Universe」を発表いたします。
今年は奈良県立美術館での個展に続き、ニューヨークへと活躍の場を広げ、益々注目を集めている荒井恵子の墨の世界をどうぞお楽しみください。

境界領域 Zone
「境界」とは、何かを分け隔てるための線ではなく、異なるものが触れ合い、にじみ合う場所。人と人、内と外、過去と未来——この表裏一体の異なる間には、多くの揺らぎや気配が存在し共存しています。同じ墨色であっても、乾かす時間を変えることで墨色が変わることから、“時間の領域”も含めて描くことができるのではないかと、このシリーズが始まりました。
また、コロナ禍を経験し、人やモノとの距離が大きく変化したことで、同じ時間を過ごしていても、それがまったく異なる質の存在になることも経験しました。そのこともまた、作品の中に描き出せるのではないだろうかという思いです。
荒井恵子

KEIKO ARAI Profile
東京生まれ。1998年 フィリップモリス・アートアワード最終審査展(東京)。2006年 船橋市飛ノ台史跡公園博物館(千葉)。2007年 墨画トリエンナーレ富山・富山県水墨美術館 奨励賞(富山)。2013年 曹洞禅宗 茂春山宝成寺 襖絵奉納(千葉)。2018年 岡太神社・大瀧神社、紙の神様の1300年大祭のため襖絵を奉納(福井)。個展 卯立の工芸館(福井)、篠田桃紅美術空間(岐阜)。2019年 個展 富山県水墨美術館(富山)、ギャラリーサンカイビ(東京)。2021年 個展 伊勢丹新宿店(東京)、船橋市民ギャラリー(千葉)。2022年 個展 伊勢丹新宿店(東京)、ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(千葉)。2024年 個展 荒井恵子「和紙のフトコロ墨のダイゴミ」 千葉市美術館つくりかけラボ14 (千葉)、「心跡ーこころあと」ギャラリーサンカイビ(東京)。2025年 個展「いろいろのいろ墨のいろ~奈良の墨を巡って」奈良県立美術館gallery(奈良)、「 KEIKO ARAI : INKSCAPE」SEIZAN Gallery New York(ニューヨーク)
【主要コレクション】
富山県水墨美術館(富山)、越前和紙の里 卯立の工芸館(福井)、関市立篠田桃紅美術空間(岐阜)、曹洞禅宗 茂春山宝成寺(千葉)、船橋市(千葉)、岡太神社・大瀧神社(福井)、CENTRE D’ART CONTEMPORAIN/INSTITUT D‘ARTS VISUELS(フランス)、在日リトアニア大使公邸(東京)

