フローランス・ミアイユ ファンクラブ ニュース  
(a@2)       2008.6.27
発行 フローランス・ミアイユファンクラブ
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ミアイユさんからのメッセージ

ミアイユさんからファンクラブの皆さまにあてたメッセージをいただきましたのでご紹介します。 最近のミアイユさんの仕事ぶりが語られています。
友人の皆さまへ
私はいま、前にもお話しましたようにエロスをテーマにしたフィルムの制作に取り組んでいます。
先だってアトリエを移転したのですが、前のアトリエから新しいアトリエへ備品類を移し、 私自身もここに移り、仕事をはじめるなどのすべてをきちんと処理するのは、とても大変な ことでした。
いまでは、これも終わり、私もどんどん仕事を進めています。
でも、いつもながら予定通りに終わらないかという不安も抱えているところです。
フィルムの中で使う予定の画像をお送りします。どうぞご期待ください。


フローランス
         
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ミアイユファンクラブの集い(第2回)を開催します

 現在、フォーシーズンズホテル椿山荘 東京で、ギャラリー サンカイビ主催「フローランス・ミアイユ アートアニメーション原画作品展」 が7月31日までの予定で開かれています。この会場をお借りして第2回ファンクラブの集いを開くことにしました。広く明るい会場で、 ミアイユ作品の数々を見ながら、気ままなおしゃべりの時間を楽しみませんか。


開催中のミアイユアートアニメ原画作品展会場
また、この集いで、本ニュースbPでお知らせしました
会員証をお渡しします。


日時 7月12日 午後3時から
場所 フォーシーズンズホテル アートギャラリー
   (フォーシーズンズホテル椿山荘 東京内)
   文京区関口 2−10−8
電話 03−3943−0975
会費 1000円(茶菓代としてお願いします)
連絡 ギャラリー サンカイビ 03−5649−3710

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ミニニュース : 山村浩二氏、ミアイユさんを語る

 3月8日、東京日仏学院において「アニメーション化された絵画、絵画のアニメーション」と題する山村浩二氏の講演が行われました。山村氏は「頭山」「カフカ田舎医者」など数々の作品を制作した、日本を代表するアニメーション作家の一人です。またこのファンクラブニュースbPの「ファンクラブ発足に寄せて」の中で、昨年6月の日本アニメーション協会が主催した「フローランス・ミアイユさんを囲む会」に参加したと紹介されていたように、ミアイユさんとは旧知の仲であり、ミアイユ作品の良き理解者でもあります。
 講演は、前半では絵画とアニメの関係性 ―両者に共通するもの、相容れないもの― について、後半ではアニメーション制作のさまざまな技法について、20数編のアニメフィルムを映写しながら進められました。はじめに、連句アニメ「冬の日」から、ボッティチェルリの絵画と俳句をコラボさせたご自身の作品をとりあげ、絵画的要素を借用したアニメーションの例として説明された。さらに、優れた絵画は優れたモチーフ、構図をもっており、芸術が他の優れた芸術を学ぶ―他の芸術から何かを取り入れることもあるとして、ダ・ビンチの「最後の晩餐」、マネの「草上の昼食」を映写・アニメに取り入れた事例が示されました。シュールリアリズムにおける絵画とアニメなど、二つの芸術表現のかかわりを明らかにしていく流れの中でミアイユさんの「カルティエ物語」が映写され、さらにアトリエでアニメを制作するミアイユさんのスライドが写しだされました。
講演の中で、ミアイユさんの芸術について山村氏は次のように語りました。

「 パリにあるミアイユさんのアトリエの写真をスライドでお見せしたいと思います。ニューヨークでいうとソーホーのような感じなのですかね。廃墟のビルのなかにたくさんの芸術家が住んでいるその中に、彼女のアトリエがあります。彼女自身は、現代のフランスを代表するインディペンデントのアニメーション作家の一人であるわけですけど、画家としても成功していて、個展なども多く開いている作家です。画家としてのバックグラウンドが強いのですが、それでもアニメーションをコンスタントに作りつづけています。
 僕もそうなんですけど、絵を描くことからアニメーション制作をスタートさせた作家は、アニメーションに使う素材自体は絵具を使って紙に描いたりすることが多いのですけれども、最終的にはコンピュータで画面を作っていく。でも素材自体は非常にアナログが多いです。このあとで、今度は画材とか技法に焦点をあててアニメーションと絵画の関係について考えてみたいと思いますけど、このミアイユさんもいろんな技法をミックスして制作しています。シートの上で、油絵具で描いては消して……というやり方で動きを作っています。それを線画台の上で絵を描き換えたり、ときには砂を使って絵を描いたりしています。… 」

 20人以上のアニメ作家、作品をとりあげた4時間をこえる講演の中でも破格の扱いだったように思いました。

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事務局だより

会則の変更について
このたび、ファンクラブの事務局を置いているアートスペース・サンカイビが、ギャラリー サンカイビと改称しましたので、これに伴い本クラブ会則(7事務局の部分)を変更したいので、7月12日の集いでははじめにクラブ総会を開き、ご承認をいただきたいと思います。
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