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絵本の魅力

ここ十年ほど、絵本をよく読むようになりました。
大人になるにつれ、だんだんと、そしてすっかりと遠ざかっていましたが、ここへきて復活いたしました。戻ってきた絵本の世界では、子供の頃とはまた違った楽しさを味わっています。
先日、好きな絵本作家の一人である長新太さんの展覧会を見に、東京・練馬のちひろ美術館(既に終了、出雲市・刈谷市へ巡回)へ出掛けてまいりました。
長新太さんは「おしゃべりなたまごやき」や「キャベツくん」など、ユーモアとナンセンスたっぷりの作風で知られる方です。残念ながら、一年前お亡くなりになりましたが、絵本だけでも四百冊は出版されているということなので、寂しさも少しやわらぎそうです。
“長新太”という名前から、どこの国の人?中国?韓国?とまず思う方が多いと思いますが、れっきとした日本人で、東京は蒲田のご出身です。そう、この名前はペンネームですね。余談ですが、ちなみに中国姓で張はありますが、長はありません。韓国語はどうなのでしょうか…、ご存知の方は教えて下さい。
長新太という名前の由来も、展示物の中で明かされていました。名付け親は、東京日日新聞のデスクだそうです。この新聞の連載漫画の新人募集コンクールで栄冠を勝ち取ったことで、デビューを果たしたのですが、受賞作品のテーマがロングスカートだったので、“長”、新人だから“新”、太く逞しく生きなさいということで“太”、と命名したそうです。
深遠な意味を期待してきたら、肩透かしをくらってしまいました。名付ける方も、すんなり受け容れる方も只者ではないですね。さすがは大物!!私だったら速攻でお断りしているところです。
長さんの作品は、名前といっしょで、変てこりんで自由奔放なところが最大の魅力です。色使いもタッチも文章も、無理に調和させようなんていう気がさらさらないところが気持ち良いです。小さくまとまっていません。心の容量が大きいのでしょうね。
同じフレーズの繰り返しが多い展開は、不思議と飽きがこないものです。お気に入りの作品「ごろごろ にゃーん」も単純なリフレインで作られていますが、つい何回も何回も読み返してしまいます。
20060804
絵本は、幼稚でレベルが低いという見方をされがちですが、間口が広くて奥行きが深い、本の王様といっても過言ではないと思っています。幼児からお年寄りまで読むことが出来るジャンルは他にはないでしょう。それに、一人の人生のいろいろな時期に読むことができるなんて、とっても素敵なことです。
皆さんもお気に入りの絵本、思い出のある絵本があったら是非教えて下さいね。

ギャラリーサンカイビ

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